JUT


      JUT(授業力アップトーナメント)とは?
                                                                                
 ズバリ授業力を向上させる方法です。
 JUT(ジュット)で向上を期す授業力とは何か?次の3つです。

@授業構成力・・・ 授業素材の収集・加工し指導言をドッキングさせ7分間で子ども(の大人)を惹き
           付ける授業を構成する力です。素材のインパクトは勿論のこと、最大限に素材を引き
           出す工夫がなされているかが問われます。

A授業展開力・・・ 授業を実際に子ども(役の大人)相手に展開する力です。話し方、指導言の発し方、
           立ち位置、板書、子ども(役の大人)への関わり方、発言の拡げ方、束ね方、予期せぬ
           事態になったときに修正するアドリブ力などが問われます。

B授業プレゼン力・・・ 授業を子ども(役の教師)のみならず、観衆にも伝える力です。


 従来から模擬授業はあちこちの研究団体で行われてきました。しかし、その多くは、評価規準はその授業構成力に関するものにとどまり、授業展開力やプレゼン能力は軽視されてきたといえるでしょう。結果、懸命に教師修行に励むけどなかなか授業がうまくならないというジレンマに悩む若手教師が増えてきました。
 ここ3年、授業づくりネットワーク主催の夏集会では、1つの試みとしてMini−1グランプリを続けてきました。年々授業のレベルは上がり、短期間に授業者のレベルアップを促したという仮説が成り立ちます。JUTはこのMini−1をさらに発展させ他の模擬授業にはみられない次の特徴を含んだ模擬授業を行い、上に示した教師の力量アップを目指していきます。

 ★7分間という極めて短い授業時間で行うこと
→これでムダな指導言がそぎ落とされます。かなり高い授業構成力が求められます。しかもここに子どもたちとの関わり方も入れて授業を作っていきますから、これまた高い授業展開力が求められます。しかも聴衆にもアピールすることが求められますからプレゼン力も磨かれることになります。

 ★コンテスト方式で順位を決めること
→ともすれば「横並び仲良し思想」に堕する教育界の「甘ったれた慣習」を否定します。授業者はプライドを懸けて授業に臨まざるを得ません。「言い訳の聞かない状態」に追い込み、ギリギリの力を引き出す方法です。

 ★特に評価規準は設定しないこと
→JUTでは審査員・子ども役・参観者のそれぞれの採点平均点を出し、より高くより多くの立場の人たちの支持を得た授業者をJUT勝者とします。教師は専門職である教師以外にも子どもや保護者、地域の人たちといった幅広い人たちからの支持を得なければなりません。ですから、だれか「有名な先生」「学識経験者」だけが評価するといった「権威主義」を排し、幅広い人たちに「知的で面白くてためになる」という授業をできる教師を育てていきます。


 そしてこの方法は各地で結成されている若手サークルの活動にも取り入れることができるという利点を持っています。是非ご自分のサークルで試されてください。どこのサークルにも属していないのなら誰かお友達1人に見てもらってください。何か手応えを感じられたら、それは確実な授業力アップの証なのです。


JUT授業鍛錬法

@7分の授業を行う。この時子ども役をつける。10名〜20名程度。

A授業後、子ども役、参観者が採点する。その結果最高点を獲得した人が勝者と
 なる。(いくつかの立場の採点を加味するのであれば詳細にはこだわらない。)

B採点結果発表後、各自の観点で「プラス面(加点した理由)」、「マイナス面(減点した理由)」を述べ合う。


 このJUT授業鍛錬法を通じていくつもの授業を採点する「観点」が出されるでしょう。それらを整理して「教師に限らない多くの人間」が求める「良い授業」とは何かを明らかにしていけたらと思います。
 ダラダラ長期間するつもりはありません。研究・活動期間は1年間です。要するに2010年8月31日をもってJUTは解散します。その時に「存続の異議あり」と認められるなら1年間研究・活動期間を延長・更新します。
 どうかみなさんのお力をお貸し下さい。そして、ささやかでいい。若手教師の授業力アップのための「財産」を残すことが出来ればと思います。

                                         JUT企画責任者  土作  彰
メール  tuttyan@kcn.jp

2009年8月17日