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    インタビュー1-2
第1回 :「先生のお仕事」を教えてください


教育実習だけでは見えてこない部分や、社会人選考枠・資格認定試験受験生は、教育現場のことがわかりません。現役の先生のお話により、多面的に教師という職業を理解することや、教育への思いが深まることを願っています。


毎日新しいことに出会える



―― 教員としての資質を向上するために、何か取り組みをされていらっしゃいますか?


学校には、学校公開日などを設けて、授業について保護者の意見を聞くシステムがあります。また、学校評価の制度も全国的に定着してきており、私たちの教育実践を振り返っていくことができます。




―― 子供よりも保護者との対応のほうが大変だということも聞きますが、先生のクラスではどうですか?


クラス通信を出すことによって、スムーズな連携を図ることができます。保護者は子どもたちが学校でどのように過ごしているのか、常に気にしています。時に学年が上がってくると学校の様子を話したがらなくなります。そこで、教員の方から学校の様子を伝えていくことによって、安心して子どもたちを送り出してくださるので、保護者とのトラブルが起きにくくなります。




■ 休暇時でもやはり子どもたちのことを考えてしまいますね



―― 先生の仕事はご多忙だとききますが、プライベートの時間はとれていますか?
  
プライベートな時間の確保は、人それぞれとなりますが、休暇時でもやはり子どもたちのことを考えてしまいますね。何かあった時はすぐにかけつけなければならないこともあります。


長期休暇については、世間一般では子どもたちと同じように夏休みや冬休みがとれるイメージがあるようですが、会議や研修などで出勤する日が多いですね。ただし、一般企業よりは長くお休みがとれているかもしれません。




―― 残業はどの程度されていますか?


残業という言葉は学校においてふさわしくないかもしれません。一般的な勤務時間である8〜17時には、子どもたちがいますから、授業準備や校務分掌等をその時間内でこなすことは難しいです。やはり、放課後以降に業務をこなさなくてはなりませんので、必然的に遅い時間までかかってしまいます。ただし、代休制度などの手当ては確保されています(代休を取ること自体がたいへんですが…)。




―― 先生の魅力(やりがい)とはどのようなところですか?


毎日新しいことに出会えること。学校の現場においてはマンネリ化という言葉は見当たりません。子どもたちが話してくれる内容は常に新鮮ですし、授業の時に見せる顔は毎時間が違います。今日はどんなことに出会えるだろうと毎日ワクワクして学校に向かっています。




―― ああ先生じゃなければよかったと思うようなことはありますか?


今のところありません。現場に対する不満を周りの先生からも特に聞きません。もちろん組織ですので、その中での意見の不一致はありますが、子どもたちのためにも、何とかして解決しようとしています。




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