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    インタビュー1-1
第1回 :「先生のお仕事」を教えてください


教育実習だけでは見えてこない部分や、社会人選考枠・資格認定試験受験生は、教育現場のことがわかりません。現役の先生のお話により、多面的に教師という職業を理解することや、教育への思いが深まることを願っています。


常に新しいチャレンジを


第1回目のインタビューは、熱討掲示板、そしてRKでもおなじみのanyone先生です。
春のお忙しい時期にも関わらず、「私でお力になれることなら喜んで」と、ご快諾いただきました。


anyone先生は、現在、関東にある私立の小学校でお仕事をされ、今春3年目を迎えられます。
大学卒業後、塾で教鞭をとられつつ、通信教育で教員免許を取得。現在、学年主任も任され、また学外においても教育に関する意見交換の掲示板を運営されるなど、経験ならびに教育に対してとても意欲的に活動されています。先生に、お仕事の内容や体験談を語っていただきました。(2006年4月7日現在)




■ 子どもたちと自分たちのクラスのカラーを作っていくこと

―― 現在のお仕事内容を教えてください。


クラスの担任および学年主任をしています。主任としては、メンバーの教員と一緒に、その分掌のお仕事をします。 指示をしたり、報告を受けたり、まとめたりするのでたいへんです。


ある教科を専科として担当もしています。小学校でも学校によっては専科をとっています。 最近では算数や理科を専科にする学校が多いですね。




―― 公立ではなく、私立ですが、それはどうしてですか?


私立の学校は常に新しいチャレンジをしています。私たち現場の教員の意見やアイデアを具現化する機会を提供してくれます。




―― 今まで具現化された意見やアイデアはどのようなものがありますか?


子どもたちが自由に自己表現できる場を創設したことです。




―-- 私立の選び方のコツのようなものはありますか?


一度、学校の見学をしてみてください。説明会などは年齢に関係なく入場する入場することができることもあります。教員がイキイキとしていること、これが重要です。“やらされている”というより、“やってやる!”という意気込みが感じられる学校がよいでしょう。




―― 私立と公立の1番の違いはどのようなことですか?


保護者が学校を選び、多額の授業料を支払って入学させていること。それだけ期待が大きいのです。保護者や子どもたちのニーズに応えながら、教育を実践していくことでしょうか。




―-- 想像されていた教師象と、実際に教壇に立たれたときのギャップはありましたか?


想像以上に子どもたちは賢いです。毎日、感動を与えてくれます。子どもたちからエネルギーをもらっています。




―-- 小学校ということで、最初から担任を任せられたかと思いますが、不安はありましたか?


当然、不安はありました。自分のカラーのクラスを作ろうと臨みましたが、それは違いました。子どもたちと自分たちのクラスのカラーを作っていくこと、それが大切だと実感しました。


それと最初の頃の授業の経験不足は否めないと思います。私は塾業界におりましたので、授業には慣れていましたが、大学新卒の教員を見ていると経験不足に苦しんでいるように思います。






■ 信頼なくしてコミュニケーションは成り立ちません



―― お仕事をする上で、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?


常に子どもたちのお手本であること。まずは教員が実践しなくては子どもたちがついてきません。そして信頼を得ること。信頼なくしてコミュニケーションは成り立ちません。




―― 信頼を得るために具体的にはどのようなことをされていらっしゃいますか?


子どもたちの様子をよく観察しています。一挙一動を把握しておくことによって 、 声をかけた時に、子どもたちが求めている言葉をかけてあげることが可能となり ます。




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