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    インタビュー2-1
    第2回 : 教育の世界で大切なことは 


教育実習だけでは見えてこない部分や、社会人選考枠・資格認定試験受験生は、教育現場のことがわかりません。現役の先生のお話により、多面的に教師という職業を理解することや、教育への思いが深まることを願っています。



観念ではなく実践を


第2回目のインタビューは、学習サークル「子どものための学級会」を主催されている田中光夫先生です。
田中先生の実践力に惹かれインタビューをお願いしたところ、「ばっちこい!」と、お時間をさいてくださいました。


田中先生は、現在、東京都羽村市立栄小学校でお仕事をされ、今春5年目を迎えられます。
日々学校での実践授業や読み応えのある学級通信の発行をはじめ、プライベートでは、学習サークルの主催、「やる気と集中力を持続させる国語のミニネタ&コツ101(学事出版)」の出版や、テレビ局からの取材など、公私ともに教育のため全力で今を駆け抜けていらっしゃいます。今回は、そのエネルギーの源や、授業力を高めるコツなどをお話いただきました。




■ 実践が残ると、友達、後輩、保護者、そして両親にも喜ばれます


―― 現在のお仕事内容を教えてください。


東京都羽村市立栄小学校で3年生の担任をしております。





―― 先日、サザンクロス(学級通信)を拝見して、内容と、量にとても驚きました。ほぼ毎日発行されているということですが、作成にいたった経緯をお聞かせいただけますか?


5年前、教員になったばかり私に職場の先輩が一枚の学級通信をくださいました。 「これ、田中さんの大学の先輩が書いた通信だけど読む?」 頂いたものを読んで愕然となりました。面白かったのと同時に、教員3年目にしてこれほど深い内容が書けるなんて・・・・・と。 こんな通信を書きたい!というのが最初の動機でした。


今では「保護者・児童・学校に対する情報開示の手段」と「自身の活動記録」のために、日々パソコンに向かっています。 学級通信は「自己満足」のためのものだというスタンスで書いているため苦にはなりません。 目下、年間200号に向けて健闘中(?)です。

                                          サザンクロス   第5号


―― 年にそれだけ発行していくと、もう毎日ですね。
    作成時間はどれぐらいでしょうか?



1枚、早いときで30分くらい。イラストをつけると1時間くらいでしょうか。




―― イラストも。何かパソコンのソフトか何かで?


道具はどこにでもある「ユニボール(0.4ミリ)」と「モノボール」です。どちらも安価ですが、最高の書き心地です。書いた後にスキャナーで取り込み色をつけ、通信に貼り付けます。それだけ。





―― 毎日の「学級通信」のネタはどちらから?


とくになし。




―― 「学級通信」を作成するにあたってのポイントを教えてください。


文字量はほどほどに。イラストや写真など、視覚にも訴えるよう工夫しています。毎日読んで頂くモノなので、文章を読むのが苦手な人にとって苦にならない様な配慮をしています。 あとは、情景が浮かぶように、出来るだけ詳しく、平易な言葉を選んでいます。




それと、授業実践を自身のサークルのメンバーがすぐに追試できるよう、細かく書くようにはしています。おかげで、学校での授業の様子が手に取るように分かると、保護者からも喜ばれています。





―― 「学級通信」を作ることで何か変化はありましたか? よかったことなどがあれば教えてください。


自身の実践が残るので、友達や後輩の教員に喜んでもらえます。あと、実家の両親も楽しみにしてくれています。 私に対する保護者の理解が深まり、仲良くやっていけます。メリットだらけですよ。





■ 工夫しているといえば、面白い授業づくりですね



―― 「学級通信」以外では、どのようなことを工夫されていらっしゃいますか。


「お笑い」の要素を取り入れた面白い授業づくりですかね。 あと、挙げれば20項ぐらいでてきますので、それはまたの機会にでも。





―― ぜひいろいろな授業の技術を教えていただきたいです。サイトに田中先生専用のコーナーをつくりますので、よろしくお願いします(笑)。田中先生は札幌生まれで、関西出身ではないですが、「お笑い」の研究はどのようにされていいらっしゃいますか?「笑い」のコツなどありましたら教えてください。


今や、お笑いは全国区ですよね。


札幌出身「タカアンドトシ」、福岡出身「博多花丸大吉」、八王子出身「アンジャッシュ」などなど。僕の所属する「お笑い教師同盟」も、日本全国に会員がいます。


それぞれ、ネタの情報源は異なると思いますが、僕はやはりテレビです。コマーシャルは子どもたちも大好きです。そんなとこからかなぁ・・・・




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