<スタート>
・最初の「受験番号・氏名」を何度も練習する。
・第一声で何を言うかを特に考える。
・授業開始の声は決まっているので何度も練習しておく。
・最初の1声で吹っ切れるほどの声を出す。
・教室の端まで声を届かせる。
<模擬授業中>
・ハキハキ、分かりやすく、笑顔
・視線を意識する。目を泳がせない。空中ではなく子どもを見る。
・全体を見るようにする。教室全体をアルファベットZの字を書くように視線を配っていくと良い。
・声に強弱、抑揚をつける。
・早口は禁物。すこしゆっくりなぐらいで話す。
・言葉遣いは丁寧に。崩した言葉使い=親近感と間違えない。
・必ず褒める場面をつくる。
・リアクションは大きくする。
・説教臭くならないようにする。
・授業内容は先生が話すよりも、児童生徒役に発言させたり、グループ学習の場面を設定したりして、子どもの活動量を増やす。
・指でささない。手のひらを上向きにして指名する。
・発問のあとに、作業指示を与える。
ex)○○だと思いますか?わかった人は手をあげてください。
・混乱を防ぐため発問をかえない。複数言わない。
悪い例)「どんな方言があるかな。どのような時に使うかな。方言って分かる?」
・固定位置にいるよりも、動いた方がいい。動きすぎは落ち着きがないと思われる。
・聞きながら、しゃべりながら板書はしない。
・板書する時に子どもたちは、今書き写すべきなのか、後で書き写す時間を与えるのか、あるいは、ノートに書き写さなくてもいいのかを指示する。
・板書の文字は丁寧な楷書で早く書けるように。誤字脱字だけでなく筆順にも気を付ける。略字は書かない。
・板書の字の大きさは、握りこぶしの大きさが標準で、強調して書くときは、手のひらサイズ。
・板書するときは子どもたちが書き写しやすいような配置や速さも大事。(板書計画)
・板書する時に黒板の方だけに向かって、子どもたちに背中を向けるのはNG。子どもに視線を配りながら板書する。
・重要な箇所を強調するため、黄色や赤色のチョークも使う。黄色は重要な言葉を書くときに使用し、赤色は線を引いたり囲んだりするときに使用する。
・「本時のねらい」を板書するのが好まれる。
・指示したことは確認する。例えば「鉛筆を置きましょう」と言ったら、全員置いたか確認する。
・話や板書、指名などをしていない時の、自然な姿勢をどうするか決めておく。
・制限時間を守る。話している途中でも、「これで終わらせていただきます。ありがとうございました」と模擬授業を終えるようにする。
<その他>
・授業意図を説明できるようにしておく。
・その後の授業展開だけでなく、次時の授業や、単元の流れも説明できるようにしておく。
・子ども役も評価の対象(決して陥れたりしない、素直で明るい児童生徒を演じる)
・子ども役のとき、「ハイッ」と手をまっすぐ上に挙げる。
・自分の書いた黒板の字は消す。
・お昼の時に一緒に模擬授業を受けるであろう受験生と仲良くなっておく。
・全員落ちるチーム、全員受かるチームがある。協力しあって合格を目指す。
(1) 伝えたいことを明確にする
「どのような力を付けるのか」、「考えさせたいこと」、「発見させたいこと」、「メッセージ」など伝えたいことを明確にします。
(2) 授業の押さえるべき流れを明確にする
「導入」、「めあて(授業目標)」の板書のタイミング」、「子どもたちを熱中させる発問」、「盛り上げる場所」、「子どもたちの発見や納得場面」など主要ポイントを明確にします。
(3) 模擬授業ノートを作る
インターネットや書籍などから情報を集め、ノートに集約します。授業を試行錯誤するなかで、振り返りやアイデアを書き込みます。授業のポイントやフレーズなど、授業に関することはどんどん書き込みます。
(4) 授業名人の授業を見る
インターネットで、授業を見ることができます。名人の授業を分析して、自分に向いていると思える部分を取り入れます。素敵なセリフがあれば、模擬授業ノートに書き写します。
(5) 練習を100回する
模擬授業は演技です。演技には、特訓が必要です。表情、立ち方、タイムマネジメント、授業構成、声の出し方、指名の仕方、板書など実際に行うことで発見があります。練習は闇雲にするのではなく、「表情に気を付けよう」、「視線に気を付けよう」など、めあてをもって行います。
(6) 勉強会に参加する
本番に近い緊張感で授業ができたり、見ることで学べたり、仲間ができたりします。一人でやると説教くさくなったり、語りが長くなったりする傾向にあります。指摘されることや、他の人の授業を見て客観視することで、授業力が磨かれます。
(7) 仲間を誘って、個室でトレーニング
「模擬授業の練習は教壇にたってからもすぐに役立つ内容で、人の授業を見みるのも勉強になるよ」と言い友人を誘います。できれば個室を手配しましょう。学校や、予備校の空き教室だけでなく、誰かの家や、貸し会議室、公共のフリースペース、飲食店の個室、カラオケボックスなどもあります。
(8) 口癖、仕草の癖を見つけて直す
第三者に見てもらったり、動画で撮ったりすると、自分では気付けなかったクセを発見できます。「えっとー」や「はい、では」などの口グセや手持ち無沙汰に指先をいじったり、貧乏揺すりしたりする仕草のクセもあります。
(9) ネタを仕込む
知っていそうで知らないものを模擬授業の中に入れます。
「今日は何の日か知っていますか?」
「昨年の流行語大賞を覚えていますか?」
「(受験自治体の)人口は何人でしょう?」
「(受験自治体の)名産は何でしょう?」
「このメンバーの共通点は何か分かりますか?」
「小学校で習う漢字の数はいくつでしょう?」
「一番大きな動物は何か知っていますか?」
「金メダルを一番多く取った国はどこでしょう?」
→ 授業の中に「小ネタ」入れることで授業に彩を添えます。
(10) 当日お題を出される自治体の必勝パターン
教員採用試験の教科書参照
・みなさん今日も姿勢がいいですね。足も床にぺったりついています。
・「一緒に言ってみましょう。〇〇。さんはい」『○○』「もっと元気よく。○○。さんはい」『○○』
・これなんだ?
・先生昨日びっくりしたことがありました。
・実は…
・ここだけの話をします。
・とっても大事なことを言います。
・突然ですがクイズをします。
・これができたらすごいという問題を出します。
・①②③と思いつく限りノートに書いてください。
・同じように思った人?すごい。みんな天才。
・書けた人は持ってきてください。
・書けたら手をひざに置きます。わぁ、Aさんはやい。
・みんなよくできています。
・がんばったAさんに大きな拍手をしましょう。
・みんなも聞いた?頭いいね。
・そう思った人は立ってください。
・全部できた人?よっし。 1問間違えた人?おしい。 2問以上間違えた人?どんまい
・○○だと思う人? ○○じゃないと思う人?
・2分間時間をとります。
・大きな声で発表言えますか?
・黒板に書いた字が読める人?
・できた人は前に出て黒板に書きましょう。
・3択問題です。Aだと思う人?Bだと思う人?Cだと思う人?
・ノートに答えを書きましょう。
・隣の人と答えを見合いましょう。
・隣の人と聴き合いましょう。
・4人組で話しましょう。
・話す時は、「よろしくお願いします。」と言ってから始めましょう。
・できたら立ち上がって下さい。
・全員立ちましょう。答えが分かった人から座ります。
・○○さんと同じ人?○○さんと違う人?
・分かる人?分からない人?
・分からなかった人はラッキーです。賢くなったということですね。学校に来た意味がありますね。
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